格安SIMに乗り換えたいけど「通話品質が落ちるのでは?」と不安に感じている方は少なくありません。結論から言えば、標準電話アプリで発信する限り、MVNOであってもMNO(大手キャリア)と同等の通話品質が得られます。ただしアプリ経由通話(楽天モバイルのRakuten Link等)はIP電話方式のため品質が変わります。この記事では回線タイプ・通話方式・かけ放題料金を軸に、通話品質に優れた格安SIM10社をランキング形式で紹介します。
本記事の料金はすべて税込み表示です。通話品質は回線タイプ・通話方式・利用エリアの電波状況によって異なります。最新の料金・サービス内容は各公式サイトでご確認ください。
評価基準について
通話品質・通話コスパ・利便性の3軸で10社を総合評価し、通話重視ユーザーに合うキャリアを選定しました。
本ランキングは以下の基準で評価しています。
| 評価項目 | 配点 |
|---|---|
| 通話品質(回線タイプ・VoLTE対応) | 40% |
| 通話コスパ(通話料・かけ放題料金) | 35% |
| 通話の利便性(アプリ不要・無料通話付帯) | 25% |
※ アフィリエイト報酬の有無はランキング順位に影響しません。
格安SIMの通話品質を決める3つのポイント
回線タイプ・通話方式・VoLTE対応の3点を押さえれば、格安SIMでも高品質な通話環境を確保できます。
回線タイプ(MNO・サブブランド・MVNO)
格安SIMの回線タイプは大きく3種類あります。
- MNO(自社回線): ahamo(ドコモ)、楽天モバイル、LINEMO(ソフトバンク)、povo2.0(au)
- サブブランド: UQモバイル(au)、ワイモバイル(ソフトバンク)
- MVNO(回線借用): mineo、IIJmio、HISモバイル、nuroモバイル
データ通信では、MVNOは混雑時に速度低下が起きやすいという違いがあります。しかし音声通話については、MVNOも標準電話アプリ経由であれば借り受け元のMNO回線をそのまま利用するため、通話品質はMNOと変わりません。これは多くの方が見落としがちな重要な事実です。
通話方式(標準電話アプリ vs 専用アプリ)
格安SIMの通話方式は2つあります。
- 標準電話アプリ: スマホに最初から入っている電話アプリで発信する方式。通話品質はキャリア回線そのものを使うため安定
- 専用アプリ経由: 楽天モバイルのRakuten Linkが代表例。インターネット回線(VoIP)を利用するため通話料は無料になるが、電波状況により音質が不安定になる場合がある
本記事で紹介する10社のうち、専用アプリ経由での無料通話を提供しているのは楽天モバイル(Rakuten Link)のみです。他の9社はすべて標準電話アプリでの通話となります。
VoLTE対応
VoLTE(Voice over LTE)はLTE回線を使った高音質通話技術です。従来の3G回線での通話と比較して、クリアな音質と接続の速さが特徴です。2026年現在、本記事で紹介する10社はいずれもVoLTE対応エリアでの通話に対応しています。3Gサービスは大手各社で順次終了しており、VoLTEが標準的な通話方式となっています。
MVNOの通話品質はMNOと同じ?
はい、標準電話アプリで発信する限り同等です。MVNOのデータ通信は混雑時に速度低下しますが、音声通話はMNOの交換設備をそのまま利用するため、通話品質に差はありません。通話品質を重視する方でも、MVNOを選択肢から外す必要はないのです。
通話品質おすすめランキング10社
通話品質・コスパ・利便性を総合評価した、通話重視の方におすすめの格安SIM10社ランキングです。
1位:ahamo — ドコモ回線MNO+5分無料込み
ahamoはドコモのオンライン専用プランで、月2,970円(20GB)に5分以内の国内通話無料が含まれています。標準電話アプリでドコモ回線そのものの通話品質が得られ、完全かけ放題も月1,100円と低価格です。通話品質とコスパの両立で1位としました。
| プラン | 月額 | 通話料 | 5分無料 | かけ放題 |
|---|---|---|---|---|
| ahamo(20GB) | 2,970円 | 22円/30秒 | 込み | +1,100円/月 |
| ahamo大盛り(100GB) | 4,950円 | 22円/30秒 | 込み | +1,100円/月 |
5分超の通話が多い方でも、かけ放題をつけた合計4,070円(20GB)はドコモ品質としてはコストパフォーマンスに優れています。詳しくはahamo評判・レビューもご覧ください。
2位:UQモバイル — au回線サブブランド+10分無料込み
UQモバイルのコミコミプランバリュー(35GB / 月3,828円)は10分以内の国内通話無料がプランに含まれています。au回線のサブブランドとして通話品質はauと同等で、全国のauショップで対面サポートが受けられる安心感も特徴です。
| プラン | 月額 | 通話料 | 無料通話 | かけ放題 |
|---|---|---|---|---|
| コミコミプランバリュー(35GB) | 3,828円 | 22円/30秒 | 10分込み | — |
| トクトクプラン2(30GB) | 4,048円 | 22円/30秒 | なし | +1,980円/月 |
通話品質の高さに加え、10分無料が追加料金なしで使える点を評価し2位としています。シニアの方や店舗サポートを重視する方にもおすすめです。
3位:HISモバイル — 通話料9円/30秒で短い通話に強い
HISモバイルは通話料が9円/30秒と業界でも低水準です。ドコモ回線MVNO(標準電話アプリ利用)のため通話品質はドコモと同等で、短い通話を頻繁にかける方にとってコストメリットが大きいキャリアです。
| プラン | 月額 | 通話料 | 無料通話 | かけ放題 |
|---|---|---|---|---|
| 自由自在2.0 1GB | 550円 | 9円/30秒 | なし | +1,480円/月 |
| 自由自在2.0 7GB | 990円 | 9円/30秒 | なし | +1,480円/月 |
| 自由自在2.0 20GB | 2,090円 | 9円/30秒 | 6分かけ放題付帯 | +1,480円/月 |
20GB以上のプランでは6分かけ放題が標準付帯される点も見逃せません。月に10分程度の通話なら通話料はわずか180円で、かけ放題をつけなくても済む場合があります。
4位:楽天モバイル — Rakuten Link無料通話でコスト0円
楽天モバイルはRakuten Linkアプリを使えば国内通話が追加料金なしで無料になる唯一のキャリアです。データ使用量3GB以下なら月1,078円で通話し放題という圧倒的なコスト面のメリットがあります。
| データ使用量 | 月額 | Rakuten Link通話 | 標準電話通話料 |
|---|---|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 | 無料 | 22円/30秒 |
| 3〜20GB | 2,178円 | 無料 | 22円/30秒 |
| 20GB〜無制限 | 3,278円 | 無料 | 22円/30秒 |
ただしRakuten LinkはIP電話方式のため、標準電話アプリと比べて音質がやや不安定になることがあります。通話品質よりコストを優先する方に向いています。標準電話でのかけ放題(月1,100円)も選択可能です。楽天モバイル評判・レビューで詳しく解説しています。
5位:mineo — かけ放題月1,210円で3回線対応
mineoはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応しており、標準電話でのかけ放題が月1,210円と格安SIMの中でも低水準です。お手持ちの端末に合わせて回線を選べるため、乗り換えの自由度が高い点が魅力です。
| プラン | 月額 | +かけ放題 | 合計 |
|---|---|---|---|
| マイピタ 1GB | 1,298円 | +1,210円 | 2,508円 |
| マイピタ 5GB | 1,518円 | +1,210円 | 2,728円 |
| マイピタ 20GB | 2,178円 | +1,210円 | 3,388円 |
マイピタ1GB+かけ放題で月2,508円は、通話メインで使う方にとってコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
6位:IIJmio — 通話料11円/30秒+かけ放題月1,400円
IIJmioは通話料11円/30秒で、かけ放題オプションも月1,400円と抑えめです。ドコモ回線とau回線から選択でき、標準電話アプリでの通話品質はMNOと同等です。現在、通話定額オプションが最大6ヶ月間無料になるキャンペーンも実施中です。
7位:nuroモバイル — NEOプランなら通話料11円/30秒
nuroモバイルはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応するMVNOです。通常プランの通話料は22円/30秒ですが、NEOプラン(35GB / 月2,699円)・NEOプランW(55GB / 月3,980円)なら通話料が11円/30秒に割引されます。かけ放題は月1,430円です。
8位:LINEMO — ソフトバンク回線MNOの安定品質
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用プランで、MNO回線そのものの通話品質が得られます。ベストプラン(10GB)のかけ放題は月1,650円とやや高めですが、ベストプランV(30GB / 月2,970円)は5分以内通話無料込みで、かけ放題への追加も月1,100円です。LINEギガフリー(LINEのデータ通信がカウントフリー)も魅力です。LINEMO評判・レビューもあわせてご覧ください。
9位:povo2.0 — 基本料0円+au回線MNO品質
povo2.0はau回線MNO品質の通話が使える基本料0円プランです。かけ放題は月1,650円で、通話専用のサブ回線として活用するのに向いています。メイン回線としてはデータトッピングの管理が必要なため、通話メインの方には他社の方が使いやすいでしょう。
10位:ワイモバイル — ソフトバンク回線で店舗サポート充実
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、通話品質はソフトバンクと同等です。全国のワイモバイルショップ・ソフトバンクショップで対面サポートが受けられる点はメリットですが、かけ放題が月1,980円と10社中で高めのため、通話コスパの面で10位としました。シンプル3 S(5GB)は月3,278円です。
全10社 通話品質比較表
10社の回線タイプ・通話料・かけ放題料金・通話方式を一覧にまとめました。キャリア選びの参考にしてください。
| キャリア | 回線タイプ | 通話料(30秒) | 無料通話 | かけ放題 | 通話方式 |
|---|---|---|---|---|---|
| ahamo | MNO(ドコモ) | 22円 | 5分込み | 1,100円/月 | 標準電話 |
| UQモバイル | サブブランド(au) | 22円 | 10分込み(コミコミ) | 1,980円/月 | 標準電話 |
| HISモバイル | MVNO(ドコモ) | 9円 | 6分付帯(20GB以上) | 1,480円/月 | 標準電話 |
| 楽天モバイル | MNO(楽天) | 22円 | Rakuten Link無料 | 1,100円/月 | アプリ/標準 |
| mineo | MVNO(3社対応) | 22円 | なし | 1,210円/月 | 標準電話 |
| IIJmio | MVNO(ドコモ/au) | 11円 | なし | 1,400円/月 | 標準電話 |
| nuroモバイル | MVNO(3社対応) | 22円(NEO: 11円) | なし | 1,430円/月 | 標準電話 |
| LINEMO | MNO(ソフトバンク) | 22円 | なし | 1,650円/月 | 標準電話 |
| povo2.0 | MNO(au) | 22円 | なし | 1,650円/月 | 標準電話 |
| ワイモバイル | サブブランド(ソフトバンク) | 22円 | なし | 1,980円/月 | 標準電話 |
※ 楽天モバイルのRakuten Link通話は国内通話無料(0570等の一部番号を除く)。標準電話アプリでの通話は22円/30秒。
通話料やかけ放題の料金比較をさらに詳しく知りたい方は、格安SIM通話かけ放題比較もあわせてご確認ください。
タイプ別おすすめキャリア
通話の使い方は人それぞれ。通話頻度や重視するポイント別に合うキャリアを整理しました。
通話メインで毎日使う方
ahamo(5分無料込み・月2,970円)または楽天モバイル(Rakuten Link無料通話・月1,078円〜)がおすすめです。ahamoは標準電話で安定した通話品質、楽天モバイルはコスト重視の方に向いています。
短い通話(1〜3分)が多い方
HISモバイル(9円/30秒)なら、月に合計10分の通話でもわずか180円です。かけ放題をつけなくても通話コストを大幅に抑えられます。
かけ放題を安く使いたい方
mineo(月1,210円)が標準電話でのかけ放題として低水準です。ahamo(月1,100円追加)、楽天モバイル(月1,100円追加)もかけ放題が安価なキャリアです。
シニア・店舗サポート重視の方
UQモバイル コミコミプランバリュー(10分通話無料込み・月3,828円)がおすすめです。auショップでの対面サポートがあり、標準電話でアプリ操作不要です。シニア向けの選び方はシニア向け格安SIMおすすめで詳しく解説しています。
通話料の節約テクニックについては格安SIMの通話料節約術も参考にしてください。
まとめ
格安SIMでも標準電話アプリでの通話品質はMNOと変わりません。自分の通話スタイルに合った1社を選びましょう。
- 通話品質+5分無料で選ぶなら → ahamo(月2,970円・ドコモ回線)
- 10分無料+店舗サポートなら → UQモバイル コミコミプランバリュー(月3,828円)
- 短い通話が多いなら → HISモバイル(9円/30秒)
- 通話料0円を目指すなら → 楽天モバイル(Rakuten Link無料通話・月1,078円〜)
- かけ放題を安くつけたいなら → mineo(月1,210円)やahamo(月1,100円)
格安SIM選びで通話品質以外のポイント(料金・速度・データ容量)も比較したい方は、格安SIMおすすめランキングをあわせてご覧ください。
よくある質問
QMVNOの通話品質はMNO(大手キャリア)より悪いですか?
標準電話アプリで発信する場合、MVNOの通話品質はMNOと同等です。MVNOの音声通話は借り受け元のMNO回線(ドコモ・au・ソフトバンク)の交換設備をそのまま利用するため、通話品質に差はありません。データ通信は混雑時に速度低下しますが、音声通話には影響しません。
Q楽天モバイルのRakuten Linkの通話品質はどうですか?
Rakuten Linkはインターネット回線(VoIP)を使った通話のため、標準電話アプリと比べて音質がやや不安定になることがあります。Wi-Fi環境や電波状況が良い場所では問題なく通話できますが、移動中や電波が弱い場所では音の途切れが発生する場合があります。安定した通話品質を求める方は標準電話でのかけ放題(月1,100円)の利用も検討してください。
Qかけ放題オプションが一番安い格安SIMはどこですか?
標準電話アプリでの完全かけ放題オプションは、ahamo(月1,100円)と楽天モバイル(月1,100円)が低水準です。次いでmineo(月1,210円)、IIJmio(月1,400円)と続きます。なお楽天モバイルはRakuten Linkアプリでの通話なら追加費用なしで通話無料です。
QVoLTEに対応していない格安SIMはありますか?
2026年現在、本記事で紹介している10社はいずれもVoLTE対応エリアでの通話に対応しています。3Gサービスは大手キャリア各社で順次終了が進んでおり、VoLTEが標準的な通話方式となっています。
Q通話品質を重視するならMNOとMVNOどちらを選ぶべきですか?
標準電話アプリでの通話品質はMNOもMVNOも同等です。そのため通話品質だけで選ぶ必要はなく、通話料・かけ放題料金・データ容量・月額料金などを総合的に比較して選ぶことをおすすめします。アプリ経由通話(楽天モバイルのRakuten Link等)を利用する場合のみ、品質面の違いが出ます。
