iPadやAndroidタブレットに格安SIMを入れれば、Wi-Fiがない場所でもインターネットを使えます。eSIM対応端末なら物理SIMカードの差し替えも不要で、オンラインで申し込むだけで即日開通できるのも魅力です。
この記事では、タブレットで格安SIMを使う方法を、おすすめ5社の料金比較からAPN設定の手順まで順を追って解説します。データ通信専用で利用する際の注意点も紹介するので、タブレットの通信環境を整えたい方はぜひ参考にしてください。
タブレット・iPadで格安SIMを使うメリット3つ
格安SIMをタブレットに入れると、月額850円程度からどこでもインターネットに接続でき、コストと利便性を両立できます。
タブレットをWi-Fi環境だけで使っている方は多いですが、格安SIMを入れてセルラー通信を使えるようにすると活用の幅が大きく広がります。主なメリットは次の3つです。
月額料金を抑えてデータ通信できる
大手キャリアのタブレット向けプランは月額3,000円以上かかるケースが多いですが、格安SIMなら月額850円(IIJmio 2GB)から利用できます。povo2.0なら基本料0円で、使いたいときだけデータをトッピング購入する運用も可能です。
タブレットは通話機能を使わないケースがほとんどなので、データ通信のみのプランを選べばさらにコストを抑えられます。IIJmioのeSIMデータプランのように、データ専用SIMを提供しているキャリアも多くあります。
WiFi環境がなくても外出先で使える
カフェや移動中など、Wi-Fiがない場所でもタブレットをインターネットに接続できます。ビジネスでの資料閲覧、学生のオンライン学習、外出先でのマップ確認など、場所を選ばず使えるのが大きな利点です。
スマートフォンのテザリングでも同じことはできますが、格安SIMをタブレットに直接入れれば、スマートフォンのバッテリー消費を気にする必要がありません。テザリングの接続設定も不要で、タブレットを開けばすぐにインターネットにつながります。
eSIM対応ならSIMカードの差し替え不要
eSIMに対応したiPadやタブレットであれば、物理的なSIMカードの差し替えは一切不要です。オンラインで格安SIMを申し込み、QRコードを読み取るだけで設定が完了します。
IIJmio・mineo・LINEMO・povo2.0・ahamoの5社すべてがeSIMに対応しているため、SIMカードの郵送を待つ必要もなく、申し込んだその日から使い始められます。eSIMについて詳しくはeSIM対応の格安SIMまとめも参考にしてください。
タブレット向け格安SIMおすすめ5社の料金比較
タブレットで使いやすい格安SIM5社を、月額料金・データ量・eSIM対応の観点から比較しました。
タブレット用途では、データ通信の料金とeSIM対応の有無が選択のポイントになります。以下の5社はいずれもeSIMに対応しており、タブレットとの相性が良いキャリアです。
| キャリア | 月額料金(税込) | データ量 | 回線 | eSIM対応 |
|---|---|---|---|---|
| IIJmio | 850円〜 | 2GB〜 | ドコモ/au | ○ |
| mineo | 1,298円〜 | 1GB〜 | ドコモ/au/ソフトバンク | ○ |
| LINEMO | 990円〜 | 3GB〜(従量制) | ソフトバンク | ○ |
| povo2.0 | 0円〜 | 0GB〜(トッピング制) | au | ○ |
| ahamo | 2,970円 | 20GB | ドコモ | ○ |
各キャリアの特徴をタブレット用途の視点で紹介します。
IIJmio – 2GB 850円からの低価格が魅力
IIJmioのギガプラン 2GBは月額850円(税込)で、タブレット用としてはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。回線はドコモまたはauから選べます。通話料は11円/30秒と業界でも低水準です。
データシェア機能を使えば、スマートフォンとタブレットで同じデータ容量を分け合えるため、家族でタブレットを使い分けたいケースにも向いています。5GB(月額990円)や10GB(月額1,500円)といった上位プランへの変更も柔軟に行えます。
mineo – マイそくスタンダードなら月990円で使い放題
mineoのマイピタは1GBで月額1,298円(税込)からですが、タブレット用途で注目したいのはマイそくスタンダード(最大1.5Mbps使い放題)です。月額990円(税込)でデータ量を気にせず使えるため、動画視聴やWebブラウジング中心の方に適しています。
ドコモ・au・ソフトバンクの3回線すべてに対応しているため、手持ちのタブレットに合った回線を選べます。ただし、マイそくは平日12:00〜13:00に最大32kbpsまで速度が制限される点は理解しておきましょう。
LINEMO – ソフトバンク回線品質でLINEギガフリー
LINEMOのベストプランは従量制で、3GBまでなら月額990円(税込)、10GBまで月額2,090円(税込)で利用できます。ソフトバンクのメイン回線を使っているため、MVNOと比較して通信速度が安定しています。
LINEのトーク・通話・ビデオ通話がデータ消費ゼロの「LINEギガフリー」に対応しているため、家族との連絡用にタブレットを使っている方にもおすすめです。
povo2.0 – 基本料0円でサブ端末に向いている
povo2.0は基本料0円で回線を維持でき、必要なときだけトッピングを購入するスタイルです。たとえばデータ追加3GB(30日間)は990円、データ使い放題(24時間)は330円と、使い方に合わせた柔軟な料金設計が特徴です。
普段はWi-Fiで使い、外出時だけデータ通信を利用するような「サブ端末」としてのタブレット利用に向いています。au回線を使っているため、通信品質も安定しています。ただし、180日間有料トッピングを購入しないと利用停止になる可能性がある点には注意してください。
ahamo – 20GB大容量で海外利用にも対応
ahamoは月額2,970円(税込)で20GBのデータ通信が使えます。ドコモのメイン回線を利用しているため、エリアの広さと回線品質に優れています。
タブレットで動画配信やオンライン会議を頻繁に利用する方、あるいは海外旅行中にタブレットを活用したい方に向いています。海外82の国と地域で追加料金なしに20GBのデータ通信を利用できるのは、ahamoならではの強みです。
どのキャリアが自分に合うかわからない方は、格安SIMおすすめランキングで総合的な比較も確認してみてください。
iPadで格安SIMを使う設定手順(eSIM・物理SIM)
eSIMなら申し込みから開通まで最短即日で完了し、物理SIMならカードを差し替えるだけで使い始められます。
iPadで格安SIMを使うには、eSIMまたは物理SIMのいずれかで設定を行います。ここではそれぞれの手順を解説します。
eSIMで設定する場合(iPad対応機種)
eSIMは物理カードが不要で、オンラインですべての手続きが完了します。以下の手順でiPadにeSIMを設定できます。
- 対応キャリアでeSIMを申し込む: IIJmio・mineo・LINEMO・povo2.0・ahamoなどの公式サイトからeSIMプランを選択し、申し込み手続きを進めます
- iPadの「設定」を開く: 「設定」→「モバイルデータ通信」→「eSIMを追加」の順にタップします
- QRコードをスキャンする: キャリアからメールやマイページで届いたQRコードを、iPadのカメラで読み取ります。このとき、QRコードを表示する端末とiPadは別々に用意する必要があります
- APN設定を確認する: キャリアによってはAPN(アクセスポイント名)の手動設定が必要です。キャリアの公式サイトに記載されている値を入力してください
eSIM対応のiPad
iPad(第7世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、iPad Pro(第3世代以降)、iPad mini(第5世代以降)がeSIMに対応しています。Wi-Fi + Cellularモデルのみ対象です。
設定が完了したら、「設定」→「モバイルデータ通信」をオンにして、Safariなどのブラウザでインターネット接続を確認しましょう。
物理SIMで設定する場合
物理SIM(nanoSIM)で設定する場合は、以下の手順で進めます。
- SIMカードを挿入する: iPadの側面にあるSIMトレイをSIMピンで取り出し、nanoSIMカードをセットして戻します
- モバイルデータ通信をオンにする: 「設定」→「モバイルデータ通信」をオンに切り替えます
- APN設定を確認する: 自動設定されない場合は、キャリア指定のAPN情報を手動で入力します。「設定」→「モバイルデータ通信」→「APN設定」から入力できます
IIJmioやmineoなどのMVNOでは、APN設定用の構成プロファイルをインストールする方式が一般的です。各キャリアのAPN設定方法は格安SIMのAPN初期設定ガイドで詳しく解説しています。
Androidタブレットの場合
Androidタブレットでは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」からAPN情報を手動入力します。メーカーや機種によって設定画面の名称が異なるため、端末のマニュアルも確認してください。
タブレットで格安SIMを使うときの注意点3つ
タブレットで格安SIMを利用する際は、端末モデルの選択・通話機能の制限・SMS認証の3点を事前に確認しておきましょう。
格安SIMとタブレットの組み合わせは便利ですが、スマートフォンとは異なる制約があります。契約前に以下の3つの注意点を把握しておくことで、トラブルを防げます。
注意点1 – Wi-Fi + Cellularモデルが必要
iPadやAndroidタブレットには、「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi + Cellularモデル」の2種類があります。格安SIMを使うには、SIMカードスロットまたはeSIM機能が内蔵されたWi-Fi + Cellularモデルが必要です。
Wi-FiモデルにはSIMを挿入する仕組み自体がないため、格安SIMを契約しても利用できません。購入時にモデルの違いを確認しておきましょう。iPadの場合、Apple公式サイトの製品仕様で「セルラーとワイヤレス」の項目にLTE/5Gバンドの記載があればCellularモデルです。
注意点2 – 音声通話は基本的に使えない(データ通信のみ)
タブレットはスマートフォンと異なり、電話番号を使った音声通話(VoLTE)に対応していません。格安SIMを入れても、データ通信(インターネット接続)のみの利用となります。
LINEやZoomなどのアプリを使ったインターネット通話は問題なく利用できます。LINEMOの「LINEギガフリー」を活用すれば、LINEの音声通話やビデオ通話をデータ消費なしで行えるため、通話用途でタブレットを使いたい場合はLINEMOが選択肢になります。
データ通信のみの利用であれば、音声通話SIMではなくデータSIMを契約することで月額料金をさらに抑えられるキャリアもあります。毎月どれくらいのデータ量が必要か迷う場合は、格安SIMのデータ量の目安を参考にしてください。
注意点3 – SMS認証が必要なアプリへの対処法
一部のアプリやサービスでは、初回ログイン時にSMS認証(電話番号宛のショートメッセージで届く認証コード)を求められます。タブレットにデータ専用SIMを入れている場合、SMSを受信できないため認証が通らないことがあります。
対処法としては、以下の方法が考えられます。
- スマートフォン側でSMS認証を済ませてからタブレットでログインする: 多くのアプリでは一度認証すれば別端末でもログイン可能です
- SMS対応のSIMを選ぶ: IIJmioやmineoの音声通話SIMはSMS機能が含まれています
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)による二段階認証に切り替える: SMS以外の認証方法に対応しているサービスも増えています
スマートフォンとタブレットの2台持ちで通信費を最適化したい方には、デュアルSIMおすすめ組み合わせの記事も役立ちます。
よくある質問
格安SIMをタブレットやiPadで使ううえでよく寄せられる質問と回答をまとめました。
よくある質問
QiPadで格安SIMを使うのにSIMロック解除は必要ですか?
2021年10月以降に発売されたiPadはSIMロックがかかっていないため、そのまま格安SIMを使えます。それ以前のモデルを大手キャリアで購入した場合は、各キャリアのマイページからSIMロック解除手続き(無料)を行ってください。
Q格安SIMでタブレットを使う場合、月額いくらかかりますか?
IIJmioなら2GBで月額850円(税込)から利用できます。必要なときだけ使いたい方はpovo2.0(基本料0円・3GB 990円/30日間)がおすすめです。動画視聴が多い方はmineo マイそくスタンダード(最大1.5Mbps使い放題)が月990円でコスパに優れています。
QiPadでeSIMと物理SIMのどちらを選ぶべきですか?
eSIM対応のiPad(第7世代以降のWi-Fi+Cellularモデル)をお持ちなら、eSIMがおすすめです。オンラインで申し込みから設定まで完結し、最短即日で利用開始できます。SIMカードの差し替えや郵送待ちが不要な点もメリットです。
Qタブレット用の格安SIMでテザリングはできますか?
はい、本記事で紹介しているIIJmio・mineo・LINEMO・povo2.0・ahamoはいずれもテザリングに対応しています。タブレットからテザリングしてパソコンやゲーム機をインターネットに接続することも可能です。
