格安SIMへの乗り換えで発生する初期費用は、キャリア選びとキャンペーン活用で0円にできます。この記事では事務手数料やSIM発行料を抑える5つの具体的な方法を解説します。
格安SIM乗り換えの初期費用の内訳
格安SIMへ乗り換える際に発生しうる費用は主に4種類あり、合計で0円〜約4,000円が目安です。
「格安SIMへの乗り換えにはどんな費用がかかるの?」と不安に感じる方もいるでしょう。まずは初期費用の全体像を把握しましょう。
| 費用項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 契約事務手数料 | 0円〜3,850円(税込) | キャリアにより異なる。楽天モバイル・povo2.0は0円 |
| SIM発行手数料 | 0円〜446円(税込) | eSIMなら無料のキャリアが多い |
| MNP転出手数料 | 0円 | 2021年4月以降、全キャリアで無料化済み |
| 解約金(違約金) | 0円 | 2022年以降、大手キャリアは全廃済み |
注目すべきは、かつて数千円かかっていたMNP転出手数料と解約金が現在は完全に無料である点です。実質的に初期費用として意識すべきなのは「契約事務手数料」と「SIM発行手数料」の2つだけです。
料金はすべて税込表示
本記事の料金はすべて税込(消費税10%込み)で表記しています。キャンペーン内容や料金は変更される場合があるため、申し込み前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
初期費用を0円にする5つの方法
格安SIMの初期費用は工夫次第でゼロにできます。以下の5つの方法を順番に確認していきましょう。
1. 事務手数料0円のキャリアを選ぶ
もっともシンプルな方法は、そもそも事務手数料が無料のキャリアを選ぶことです。2026年9月時点で事務手数料が0円のキャリアは以下の2社です。
| キャリア | 事務手数料 | 月額料金(税込) | 回線 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 0円 | 1,078円〜3,278円 | 楽天(+au) |
| povo2.0 | 0円 | 0円〜(トッピング制) | au |
楽天モバイルは事務手数料が完全に0円で、初期費用なしで乗り換えられます。月額料金もデータ使用量に応じた従量制で、3GBまでなら1,078円、20GBまでなら2,178円、無制限でも3,278円と使った分だけの支払いです。Rakuten Linkアプリを使えば国内通話も無料になるため、通話料の心配もありません。
povo2.0は事務手数料0円に加え、基本料金も0円というユニークなキャリアです。必要なときにデータ容量を「トッピング」として購入する仕組みで、3GB(30日間)が990円、20GB(30日間)が2,700円です。
楽天モバイルなら初期費用も事務手数料も完全0円
楽天モバイルは事務手数料・SIM発行手数料ともに0円。さらにMNP乗り換えなら最大14,000楽天ポイントがもらえるため、乗り換え初月から得をするケースがほとんどです。
2. MNPワンストップ方式で手間も費用もカット
MNP(番号ポータビリティ)を使えば、電話番号を変えずにキャリアを乗り換えられます。2021年4月以降、MNP転出手数料は全キャリアで0円に統一されました。
さらに2023年から始まったMNPワンストップ方式では、MNP予約番号の取得が不要になりました。乗り換え先のサイトで手続きするだけで、旧キャリアへの連絡なしに乗り換えが完了します。
MNPワンストップに対応している主要キャリアは以下の通りです。
- ahamo
- LINEMO
- 楽天モバイル
- povo2.0
- UQモバイル
- ワイモバイル
- IIJmio
MNPワンストップの詳しい手順はMNPワンストップ手順ガイドで解説しています。
3. eSIMを選んでSIM発行手数料を節約する
eSIM(組み込み型SIM)を選択すると、物理SIMカードの発行・配送が不要になり、手数料を節約できるケースがあります。
IIJmioでは2026年10月31日まで「eSIM初期費用半額キャンペーン」を実施中。通常3,300円の初期費用が1,650円に割引されます。
| キャリア | eSIM対応 | eSIM選択時の初期費用 |
|---|---|---|
| 楽天モバイル | 対応 | 0円 |
| povo2.0 | 対応 | 0円 |
| ahamo | 対応 | 3,850円(他社から) |
| LINEMO | 対応 | 3,850円 |
| IIJmio | 対応 | 1,650円(キャンペーン中、通常3,300円) |
| UQモバイル | 対応 | 3,850円 |
| ワイモバイル | 対応 | 3,850円 |
| nuroモバイル | 対応 | 3,740円 |
| HISモバイル | 対応 | 3,300円 |
eSIMは申し込み完了後すぐにプロファイルをダウンロードできるため、最短即日で開通できるメリットもあります。eSIM対応キャリアの詳細はeSIM対応格安SIMまとめを参考にしてください。
eSIMの注意点
eSIMを利用するにはeSIM対応端末(iPhone XS以降、Google Pixel 3a以降など)が必要です。申し込み前にお使いのスマホがeSIMに対応しているか確認しましょう。
4. ポイント還元キャンペーンで初期費用を実質ゼロに
事務手数料がかかるキャリアでも、MNP乗り換え時のポイント還元キャンペーンを活用すれば初期費用を大幅に上回る還元が受けられます。2026年9月時点の主要MNPキャンペーンをまとめました。
| キャリア | MNP乗り換え特典 | 事務手数料 | 差引き(実質お得額) |
|---|---|---|---|
| ahamo | 20,000dポイント | 3,850円 | +16,150円相当 |
| LINEMO(ベストプランV) | 最大20,000PayPayポイント | 3,850円 | +16,150円相当 |
| LINEMO(ベストプラン) | 最大10,000PayPayポイント | 3,850円 | +6,150円相当 |
| 楽天モバイル(三木谷キャンペーン) | 14,000楽天ポイント | 0円 | +14,000円相当 |
| 楽天モバイル(初めてお申し込み) | 10,000楽天ポイント | 0円 | +10,000円相当 |
| UQモバイル(スペシャルクーポン) | 最大20,000円au PAY残高 | 3,850円 | +16,150円相当 |
| UQモバイル(SIMデビュー) | 最大15,000円au PAY残高 | 3,850円 | +11,150円相当 |
| ワイモバイル(SIM契約) | 最大15,000PayPayポイント | 3,850円 | +11,150円相当 |
| nuroモバイル(NEOプラン) | 13,000円キャッシュバック | 3,740円 | +9,260円相当 |
上の表の「差引き」欄を見ると、すべてのキャリアで事務手数料を差し引いてもプラスになっています。つまり、事務手数料を払っても実質的にはお金がもらえる計算です。
ahamoはエントリー必須
ahamoの20,000dポイント還元は申し込み前のエントリーが必須です。事後エントリーは不可のため、必ず公式サイトのキャンペーンページからエントリーを済ませてからお申し込みください。4,000ポイントずつ5ヶ月間で進呈されます。
UQモバイルはクーポンコードで増額
UQモバイルのスペシャルクーポン(最大20,000円au PAY残高還元)は、申し込み時にクーポンコード「3MP062」の入力が必要です。SIMデビューキャンペーン(最大15,000円)との併用はできず、スペシャルクーポンが優先適用されます。2,000円相当が10ヶ月間にわたって還元されるため、10ヶ月以上の継続利用が条件です。
5. povo2.0を「お試し回線」として活用する
「いきなり乗り換えるのは不安」という方には、povo2.0をお試し回線として使う方法がおすすめです。
povo2.0は基本料金0円で回線を維持できるため、メインの回線を残したまま通信品質を確認できます。au回線の5G・4Gに対応しており、トッピングを購入すれば通常の回線と同じように使えます。
- データ追加1GB(7日間): 390円
- データ追加3GB(30日間): 990円
- データ使い放題(24時間): 330円
また、他社からMNPで乗り換えた場合は「本気割キャンペーン」として、トッピング購入額の40%がau PAY残高で還元されます。
povo2.0の注意点
povo2.0は180日間有料トッピングを購入しないと利用停止になる可能性があります。お試し利用中も定期的にトッピングを購入してください。
キャリア別 初期費用まとめ(2026年9月時点)
各キャリアの初期費用とMNPキャンペーンを一覧表にまとめました。乗り換え先を検討する際の参考にしてください。
| キャリア | 事務手数料(税込) | MNP還元 | 実質初期費用 | 回線 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 0円 | 最大14,000円相当 | 0円(+14,000円相当) | 楽天 |
| povo2.0 | 0円 | トッピング40%還元 | 0円 | au |
| ahamo | 3,850円 | 20,000dポイント | 実質0円(+16,150円相当) | ドコモ |
| LINEMO | 3,850円 | 最大20,000PayPayポイント | 実質0円(+16,150円相当) | ソフトバンク |
| UQモバイル | 3,850円 | 最大20,000円au PAY残高 | 実質0円(+16,150円相当) | au |
| ワイモバイル | 3,850円 | 最大15,000PayPayポイント | 実質0円(+11,150円相当) | ソフトバンク |
| IIJmio | 3,300円(eSIM: 1,650円) | 月額割引あり | 1,650円〜3,300円 | ドコモ/au |
| nuroモバイル | 3,740円 | 最大13,000円CB | 実質0円(+9,260円相当) | ドコモ/au/ソフトバンク |
| HISモバイル | 3,300円 | - | 3,300円 | ドコモ |
ポイント還元を含めれば、ほとんどのキャリアで初期費用は実質0円以下になります。特に楽天モバイルとpovo2.0は事務手数料そのものが0円のため、ポイント還元がまるまる手元に残ります。
各キャリアの詳しい料金プランは格安SIMおすすめランキングで比較しています。
初期費用以外にも注目!乗り換え時の節約ポイント
初期費用を抑えるだけでなく、以下の工夫で乗り換え全体のコストを最小限にできます。
月末に乗り換え手続きを行う
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)は解約月の月額料金を満額請求するのが一般的です。一方、乗り換え先の格安SIMは初月が日割り計算になるケースが多いため、月末に切り替えると二重払いの期間を短くできます。
ただし月末ギリギリ(29〜31日)だと手続きが翌月にずれるリスクがあるため、25日前後に申し込んで月末までに開通させるのが理想です。乗り換えタイミングの詳細は乗り換えベストタイミングの記事を参照してください。
不要なオプションは申し込まない
乗り換え時に通話定額オプションや端末補償オプションを勧められることがありますが、不要であれば最初から外しておきましょう。月額500〜1,000円のオプションでも年間にすると6,000〜12,000円の出費です。必要になってから後から追加することもできます。
端末はそのまま使う(SIMのみ契約)
今使っているスマホが乗り換え先のキャリアに対応していれば、SIMのみの契約が可能です。端末購入費(数万円〜十数万円)を丸ごと節約できます。SIMロック解除済みか、SIMフリー端末であればそのまま使えます。
申し込み前に確認すべきことは格安SIM申し込みの準備ガイドにまとめています。
まとめ
格安SIMへの乗り換えで発生する初期費用は、キャリア選びとキャンペーン活用で0円にできます。楽天モバイルやpovo2.0なら事務手数料が最初から0円ですし、事務手数料が発生するキャリアでもMNP乗り換え特典で初期費用を上回るポイント還元が受けられます。
初期費用を抑えるポイントを振り返ります。
- 事務手数料0円のキャリア(楽天モバイル・povo2.0)を選ぶ
- MNPワンストップで予約番号取得の手間をカット
- eSIMを選んで発行手数料を節約する
- ポイント還元キャンペーンで事務手数料を実質回収
- povo2.0のお試し利用で不安を解消してから本格乗り換え
月額料金の差額を考えると、乗り換えを1ヶ月先延ばしにするだけで2,000〜5,000円を余分に支払うことになります。初期費用の心配がなくなった今、キャンペーン情報をチェックして乗り換えを検討してみてください。
よくある質問
Q格安SIMの乗り換えにかかる初期費用は平均いくらですか?
キャリアによって0円〜3,850円(税込)です。楽天モバイルとpovo2.0は事務手数料0円。ahamo・LINEMO・UQモバイル・ワイモバイルは3,850円、IIJmio・HISモバイルは3,300円、nuroモバイルは3,740円です。ただしMNP乗り換えのポイント還元を活用すれば、多くのキャリアで実質0円以下になります。
QMNP転出手数料はかかりますか?
2021年4月以降、MNP転出手数料は全キャリアで0円に統一されました。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのいずれから乗り換えても転出手数料は発生しません。
Q事務手数料が完全に0円のキャリアはどこですか?
2026年9月時点で事務手数料が完全に0円なのは楽天モバイルとpovo2.0の2社です。楽天モバイルはMNP乗り換えでさらに最大14,000楽天ポイントの還元もあります。
QeSIMと物理SIMで初期費用に差はありますか?
キャリアによって異なります。IIJmioではeSIMを選ぶと初期費用がキャンペーン中で3,300円から1,650円に半額になります(2026年10月31日まで)。楽天モバイルやpovo2.0はeSIM・物理SIMどちらでも0円です。
Q初期費用をポイント還元で取り戻せるキャリアはどこですか?
MNP乗り換え特典が充実しているのは、ahamo(20,000dポイント)、LINEMO(最大20,000PayPayポイント)、UQモバイル(最大20,000円au PAY残高)、楽天モバイル(最大14,000楽天ポイント)、ワイモバイル(最大15,000PayPayポイント)、nuroモバイル(13,000円キャッシュバック)です。いずれも事務手数料を上回る還元額です。
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